院長あいさつ

院長あいさつ

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当院は、愛知県の尾張北部医療圏で急性期医療を担う基幹病院です。「救命救急センター」「がん診療連携拠点病院」「地域医療支援病院」「災害拠点病院」の指定を受け、急性期医療を担うDPC対象病院の中では、大学病院本院に準ずる高機能な病院として、「DPC特定病院群」の適用を受けています。

令和元年にオープンした新病院は6年目を迎えます。開院して間もない令和2年当初から、新型コロナウイルス感染症(以下COVID-19)の流行に見舞われ、通常医療と並行して新興感染症対応にも注力してきました。令和5年5月にCOVID-19は感染症法上の5類になりましたが、その後も第9波、10波と流行を繰り返しています。重症化することが少なくはなったものの、高齢者や基礎疾患を持つ人にとっては、生命に危険が及びかねない疾患であり、病院内での感染対策を緩めるには至っていません。最近の後遺症に関する報告をみると、罹患しない方が良いことは明らかであり、市中での感染は終息していないことから、メリハリのある感染対策が必要だと考えています。

新たに導入した医療機器や、充実した医療施設・設備の運用は順調に進み、新病院の機能が着実に向上しています。手術支援ロボットは、泌尿器科、消化器外科、呼吸器外科、産婦人科で活用が進み、昨年は年間260件を超える実績をあげることができました。ハイブリッド型手術室では、対象疾患の拡大に適応しつつ、TAVI(経カテーテル大動脈弁置換術)やステントグラフト治療等の実績を着実に伸ばしながら、良好な成績を上げています。これらは医療の質の向上と患者さんの負担軽減につながることから、今後もさらに発展することが見込まれます。当院としましても、引き続き積極的に取り組みを進めてまいります。

当院は、地域医療支援病院として機能し、安心して暮らせる地域の実現に貢献することを理念に掲げています。高齢化に加えて生産年齢人口の減少が急速に進む中で、地域から必要とされる医療を、いかに適切に提供できるかが問われています。医療現場で進めている働き方改革と並行して、職場環境の改善と人材育成に努めるとともに、地域のニーズにアンテナを張り、周辺医療機関との役割分担・連携をいっそう充実することにより、患者さんと家族の皆様が切れ目なく質の高い医療を受けていると実感できるような地域の実現をめざしてまいります。

今後とも、どうかご理解とご支援の程よろしくお願い申し上げます。

令和6年4月

院長 谷口 健次

※タイトルの院長のイラストは当院職員が描いたものです。