部門
骨密度検査
骨密度検査とは
骨密度とは骨強度を判定するための代表的な指標です。骨密度検査はX線を使用し骨の中にあるカルシウムなどのミネラルがどの程度あるかを測定し骨密度を評価する検査で、主に骨粗鬆症の診断に使われています。
骨密度を測定する方法はX線を用いたRA法・SXA法・QCT法や超音波を用いたQUS法などが存在します。
当院では2022年HOLOGIC社製Horizonを使用し最も精度良く骨密度を測定できるDEXA法で検査を行っています。
DEXA法の原理
X線は物質を透過すると減弱を起こします。X線は人体において骨や軟部組織で減弱を起こし、その減弱の強さから骨密度を知ることができます。
DEXA法ではこれらの減弱を2種類の異なるエネルギーのX線で測定することで、減弱の割合の差から軟部組織での影響を取り除き精度の高い骨密度値を算出することができます。
検査方法
腰椎の測定
被験者は仰向けで足を補助具で挙上し背中をできるだけ密着させた状態で撮影を行います。
大腿骨の測定
被験者は仰向けで足を伸ばしたまま、内旋し補助具で固定します。
検査時の注意
骨密度検査の直近で造影剤を使用した検査や核医学検査を行った方は、測定結果に影響する可能性があるため事前にお知らせください。
測定結果
検査により骨密度値が求められ、グラフより骨粗鬆症のリスクがどれくらいあるか評価することができます。また、過去の結果との比較をしたり、同年代の人や若年層との比較を数値として評価することができます。
従来のDEXA法では骨密度のみの評価でしたが、新たに骨強度の指標であるTBS(骨質評価・Trabecular Bone Score)も算出が可能になり、より正確な骨粗鬆症のリスク評価ができるようになりました。
当院では2022年8月から骨折リエゾンサービス(FLS)も開始され二次性骨折予防にも取り組んでおります。