部門
採血・採尿室(Kブロック)
採血・採尿室(Kブロック)は、診療棟2階に設置されており、採血は「臨床検査技師」が担当し、1日300~500名の患者さんからの採血を業務としています。
採血・採尿室(Kブロック)受付では、便検査・喀痰検査の受付も行っています。
採血に関して
採血室での採血は静脈採血に限定しています。採血部位は、両腕の前腕肘部(上腕静脈・尺側皮静脈・橈側皮静脈)、前腕(前腕橈側皮静脈)、手の甲(手背静脈網など)などで行います。血管の確認を触診にて行いますが、どうしても確認できない場合は次のことを行っていただく場合があります。
- アームダウンしていただきます。(腕を心臓より低い位置にします。)
- 採血部位を軽くたたかせていただきます。
- 採血部位をホットパットやお湯で暖めます。
これらの方法で血管は膨張し、よりよい血液循環が行われるようになります。血管は種々の条件(気温・緊張・不安など)により、膨張・収縮を繰り返しています。また、次の場合には採血をやり直すことがありますが、ご理解とご協力をお願いいたします。
- 加齢による血管壁の変化や血管内壁への沈着物によって、血管壁が大変硬くなっている血管
- 頻繁な採血による皮膚硬化症の場合
- 非常に動きやすく逃げやすい血管
- 非常に細い血管(針を刺す刺激で血管がひしゃげた状態になりやすい)など
採血は細心の注意を払って行います。基本的に安全で、合併症を起こすことは少なく、軽症なものが多いですが、まれに次のような症状が起こることがあります。その際は最善の処置を行います。なお、これらの症状が起きて診察を要した場合にかかる医療費は、通常の保険診療扱いとなりますのでご了承ください。
止血困難・皮下血腫(青あざ)
採血後に血が止まりにくかったり、青あざが生じたりすることがあります。十分圧迫して止血してください。血が止まりにくい方はお申し出ください。
アレルギー
採血時の消毒薬やスタッフの手袋(ラテックス)などでかゆみ、発疹をはじめとするアレルギー症状がでることがあります。アレルギーをお持ちの方はお申し出ください。
神経損傷
採血後も手指へ拡がる痛み、しびれなどが持続することがあります。約1万~10万回の採血に1回程度起こるとされています。痛み、しびれが続く場合はお申し出ください。
血管迷走神経反応
採血時や採血後に、神経が興奮し急激に血圧が下がることによって、めまい、気分不良、意識消失などを引き起こすことがあります。気分の悪くなったことがある方はお申し出ください。
採血の流れ
以下の手順にて採血をお願いしております。