部門
臨床工学科
臨床工学技士とは？
『臨床工学技士』は、国家資格を持つ医療技術者であり、医学と工学の両面を兼ね備えた医療機器のスペシャリストです。人の生命維持につながる機能である呼吸、循環、代謝等を代行する「生命維持管理装置」の保守管理点検や、医師の指示のもとこれらの医療機器の操作を行います。昨今の医療技術の進歩に伴い、医療機器の高度化・複雑多様化する臨床技術に対応する「いのちのエンジニア」として病院内でチーム医療に貢献しています。
当科の組織技師長 1名 主任技士 5名 技士 14名 合計 20名
臨床工学科の業務内容
| 技師長 | 1名 |
|---|---|
| 主任技士 | 5名 |
| 技士 | 14名 |
| 合計 | 20名 |
主に診療棟４階の機器点検室、手術室、血管造影室、集中治療センターおよび３階の血液浄化センターに勤務しており、患者さんの治療・検査に関わる「臨床技術提供業務」、生命維持管理装置を含む医療機器を安全に使用するための「医療機器保守管理業務」を行っています。
臨床技術提供業務
当院の生命維持管理装置には、人工呼吸器・人工心肺装置・心臓ペースメーカ・補助循環装置・血液浄化装置・除細動器・保育器などがあります。
手術室業務
心臓血管外科手術時の人工心肺装置操作、整形外科手術時の自己血回収装置操作、内視鏡手術時等の手術室内ME機器管理点検や管理を行っています。
ロボット支援下手術（da Vinci）のセットアップから管理を行っています。
カテーテルを用いた大動脈弁置換術（TAVI）のカテーテル準備や留置時のペースメーカ操作を行っています。
循環器関連業務
植込み型心臓デバイスの植込み手術におけるプログラマー操作や各種計測、外来、病棟での作動チェックなどの業務、カテーテルアブレーション手術における各種機器操作を行っています。
血液浄化業務
血液浄化療法の代表的な血液透析では、体の中の老廃物を処理する腎臓の代わりとなる装置を操作し、治療を行っています。また、血漿交換などのアフェレーシス療法や潰瘍性大腸炎等における白血球吸着除去療法等の特殊な血液浄化、難治性腹水症に対する腹水濾過濃縮再静注等も随時行っています。
認定資格
・体外循環技術認定技士
・透析技術認定技士
・3学会合同呼吸療法認定士
・第2種ME技術者
・植込みデバイス認定士
・認定臨床実習指導者
・日本DMAT
・心電図検定３級
・メンタルヘルスケアマネジメント
・認定集中治療臨床工学技士
・認定血液浄化臨床工学技士